資格を取れば未経験でも大丈夫?保育士への転職事情

小学校に上る前までの、0歳から6歳までの乳幼児を保育する保育士。かつては「保母さん」の名で親しまれていましたが、近年は「保育士」の名前が世に浸透し、男性保育士も多く活躍するようになりました。
しかし保育士は結婚や出産、賃金や労働時間などの理由による退職、転職が多いこともあって人員不足の傾向にあり、求人の門戸は広く開かれています。
今回は、未経験から保育士を目指す場合の注意点や必要な資格、昨今の保育士への転職事情をご紹介します。
保育士の資格を取得するには
保育士は国家資格の1つです。保育士の資格は保育所や保育園だけでなく、乳児院、児童養護施設、各種障害児施設などでも活かすこともできます。児童館や学童クラブ、病院、ベビーシッターなどに勤務する際にも役立つことがあるでしょう。
短期大学を卒業、または4年制大学に2年以上在学し、条件以上の単位を取得している方なら誰でも保育士の資格試験を受験することができます。また、中卒(高卒認定試験合格の場合のみ)・高卒でも、児童福祉施設において一定期間以上児童の保護に従事していた経験などがあれば受験資格を得ることができます。
試験は科目ごとの合格制で、各科目とも6割以上得点すれば合格です。
試験に合格した後は登録事務処理センターから各都道府県知事への登録がなされ、知事から保育士証の交付を受けた後、保育士として勤務することができます。試験合格から登録完了までには、およそ2~3カ月掛かります。
保育士に転職するメリット・デメリット
保育士の資格はいったん取得すれば生涯有効です、そのため、例えば結婚や出産のために一時的に仕事を離れたとしても、再び就職しやすいことは大きなメリットです。年齢に関わりなく継続、再就職でき、経験や蓄積したスキルを活かせる仕事はそこまで多くないでしょう。そして、子どもが好きな方にとっては、たくさんの可愛い子どもたちと触れ合いながら働けることが、何よりのメリットといえるのではないでしょうか。
保育士に転職するデメリットとしてよく挙げられるものは、給与面の問題です。現在のところ、保育士の給与は労働時間の割には恵まれていると言いがたいかもしれません。平成26年度の調べでは、保育士の平均年収は317万円・平均月収は22万円で、一般的な初任給は16万円程度です。
ただし給与には地域差があり、私立か公立かによっても異なります。また、最近では保育士の待遇改善を目指してさまざまな施策を実施し、日々改善の努力している保育園もあります。転職において給与面が気になっている場合は、給与の条件で絞って保育園を検索すると良いでしょう。
未経験からの保育士への転職事情
規則上は、資格を持っている方であれば何歳からでも保育士になることは可能です。ただし、公立の保育園の採用は年齢制限が30歳前後に設定されている場合が多く、年齢によっては就業が難しいことがあります。年齢的に公立の保育園への転職が難しい場合は、私立の保育園への転職を目指すことになります。
保育園の多くは「できるだけ即戦力になる人材が欲しい」という思いを持っていますが、「子どもを好きな気持ちがあれば未経験歓迎」とする間口の広い保育園もあります。転職の際は、保育園ごとの雰囲気や働いている人のタイプなどを見極めた方が良いでしょう。
いきなり正社員としての働き始めることが難しければ、まずはパートタイマーとして働き、後に正社員登用を目指す手もあります。
おわりに
一度取得すれば、生涯保持することのできる保育士の資格。いったん退職しても転職しやすい保育士なら、長く続けること可能です。
ただし、保育士の資格を持っているだけでは一人前の保育士とは言えません。日々の研鑽が必要である点は他の仕事と同様、もしくはそれ以上であると言えるでしょう。
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